水引作家 中村 江美

水引との出会い
私が水引に出会ったのは2017年のことです。当時商業施設の美術造形の仕事をしており、アートパネルの制作で水引に出会ったのがきっかけです。もともと手先が器用だったこともあり、指先だけで精巧なアクセサリーやインテリア小物がつくれました。これを機に水引のしなやかな美しさに心を奪われ、その魅力を伝えるワークショップや創作活動を始めています。より多くの方に水引を知ってもらいたいという思いで、2020年に水引専門店の「TOKYO MIZUHIKI|東京水引」を立ち上げました。
日本の伝統を未来につなぐ
水引の起源は飛鳥時代といわれており、日本では古くから大切な人への贈り物に水引をかける文化がありました。水引には「人と人を結ぶ」という意味があり、縁起物としても知られています。今でもご祝儀袋などで目にする水引ですが、21世紀の混沌としている現代で、水引アートという形で水引を世界に発信していくことに大変意味があると感じています。
日本の伝統を継承しつつ、伝統の枠にとらわれない自由で伸びやかな発想で水引制作をおこなっています。
水引の探求と発信
東京水引では、1つ1つ手作りで作られた水引アクセサリーの販売や水引体験ができるワークショップ運営をおこなっています。
水引創作は、複雑なものになると、全く同じものをつくることが難しく、オリジナリティが問われる世界です。老若男女を問わず、多くの人に水引の魅力に触れて頂けたらと思います。東京水引では、今後も水引の魅力を伝えるための活動を行っていく予定です。
水引作家 中村江美 プロフィール
中村江美/水引アーティスト 秋田県出身。2017年に美術ディスプレイ経験を活かし創作水引活動を開始。2020年に「TOKYO MIZUHIKI|東京水引」を立ち上げ、水引が備えるその気品を活かしながらも、新しい手法と様々な素材との組み合わせにより、遊び心のある創作を心がけ「いつもの日常が何だか華やいで楽しくなる」そんな想いを大切に活動。アーティスト、職人、工場、などのプレイヤーと積極的にコラボレーションすることで、水引表現の可能性を追究している。近年では、G7広島サミット(2023)やハチ公の水引衣装インスタレーション(2024)での作品制作などを担当、「アップサイクル水引」を発表し、廃棄野菜を用いた染色などにも取り組んでいる。
メディア掲載
2025年
I-NEST「城南マガジン」掲載
2024年
テレビ東京「出没!アド街ック天国」テレビ出演
るるぶ&more.「おとなのソロ部」掲載
東京観光財団「GO TOKYO」掲載
J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」ラジオ出演
2022年
Kizuki.Japan「クリエイターズ ヴォイス」掲載
受賞歴/実績
2024年
三井広報委員会主催第五回三井ゴールデン匠賞 奨励賞
渋谷ファッションウイーク2024 渋谷ハチ公像オリジナル水引衣装制作
2023年
G7広島サミット テーブルランナー制作