PR|三井広報委員会主催第五回三井ゴールデン匠賞において、「TOKYO MIZUHIKI|東京水引」が、奨励賞を受賞しました
中村江美/水引アーティスト 秋田県出身。2017年に美術ディ スプレイ経験を活かし創作水引活 動を開始。2020年に「 TOKYO MIZUHIKI | 東京水引 」を立ち上げ、新しい手法や素材を取り入れた創作を展開。G7広島サミット
(2023)やハチ公の水引衣装インスタレーション(2024)での作品制作 など幅広く活動。最近は「アップサ イクル水引」を発表し、廃棄野菜を用いた染色などにも取り組んでいる。
世界と時代を結ぶ: 東京水引が切り拓く新たな可能性
講評
ハレの日の飾りとして本来の出番が少なくなってしまった水引。テーブルウェアや アクセサリーなど、新たな飾りへとアップデートしたデザイン力、緻密に編まれた技 術力が高く評価された(小林祐子氏、千宗屋氏)。また、エコロジカルな配慮から、 紙資源や未利用の間伐材和紙から水引を製作するプロジェクトは、豊かな地球環境を後の世代にまでつなげるための先駆的な挑戦である。
取り組み
日本の伝統技術である水引を使用し、アクセサリーやアート作品を創作し、伝統文化の新たな可能性を追究する東京水引。伝統的な「結び」を尊重するとともに、 「結び」を新たな視点から発展させ、結ばない水引や貴金属のような作品など、他 アーティストに見られない作風を持ち、現代的な表現に昇華させている。アートの 領域でも新たな可能性を追究し、G7広島サミットの夕食会では製作総全長24m のテーブルランナーが採用され、日本の伝統文化である水引の新たな可能性を 掲示。水引が古くから持つ「人と人を結ぶ」コンセプトを国際社会の場でアピー ルした。近年は一般社団法人アップサイクルに参画する企業と業界初のアップサ イクル水引を開発。主流の紙パルプではなく、和紙から水引を作る古来と似た製 法のため、技術と強度の両面が求められ苦心するも、約2年の研究開発を経て2024年1月末の完成発表に至った。